• 最新のブログ

  • 2019年7月
    « 1月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
  • アイニヨミガヘルヒ

    作品名
    アイニヨミガヘルヒ
    制作年月日
    2015年2〜3月
    出演
    真由・澪
    壮介・三保谷太呂卯
    陽子・スガナミ

    あらすじ

    真由は将来を約束した恋人、壮介を事故で失い、前向きに生きることができないままでいる。
    真由の親友・陽子は自分の研究する退行催眠で真由のトラウマを解消しようとするが、真由は逆に過去に引き込まれそうになる。
    真由の退行催眠中の幻影の中で恋人壮介は、真由を突き放す。

    制作エピソード

    全編アフレコ、ロケはすべてゲリラ、撮影時にスタッフは監督一人というあまりよろしくない環境の中、俳優陣が熱演。
    海岸のシーンは鎌倉市の稲村ヶ崎。三浦海岸と最後まで悩んでいましたが、三浦海岸は行くたびに雨、稲村ヶ崎は行くたびに晴れてくれました。
    とにかくロケが寒かった!

    澪

    真由役・澪

    本作が映画初出演。
    柔らかい感性と思い切りの良さで作品を引っ張る本格派。
    舞台女優としても活動。
    光反射率が高くやたらハレーションを起こす女優としても有名。

    三保谷太呂卯

    壮介役・三保谷太呂卯

    俳優・演出家。
    独特の感性で舞台を作り上げるアーティストでもある。
    劇団鮫軟骨代表!
    劇団鮫軟骨代表!
    劇団鮫軟骨代表!
    次回公演は2016の春だって!

    スガナミ

    陽子役・スガナミ

    舞台から映画、主役から脇役まで幅広くこなす。
    演技力もさることながら、街中で知り合いと出くわす能力が奇跡的に高い。
    なお作中に少しだけ出演しているシュトーレンはスガナミお手製である。
    琵琶湖を代表するDIY女優。

    総括

    2015年の3月に完成した「アイニヨミガヘルヒ」ウェブ上での公開となりました。
    今のところこの作品は外部からの評価(受賞など)はないのですが、個人的にはとても気に入っておりまして誇りに思う作品です。
    もちろん改善点や至らない点もたくさん気が付いていますけどね。
    もし過去の私の作品「As Above, So Below」、「見えなくても」をご覧になったことがある方は類似点を指摘することがあるかもしれません。
    異世界へのトリップや死者との交流というポイントは確かにかぶるところではあります。しかし私にとってそれらは作品を作るうえでの永遠のテーマでもありますので仕方がない部分ではあります。

    アイニヨミガヘルヒプロジェクトは2015年の2月頭にキックオフしたわけですが、動き自体は2014年の夏くらいからあったと思います。
    最初知人の役者・塩川雷蔵に壮介を打診してまして(準備の関係で流れましたが)それが夏くらいで、主演の澪にも秋くらいから作ろうと声をかけていました。
    2015年4月から自分はCGスクールに通う予定があって、その前に実写の作品を撮っておきたいという思惑もありましたね。

    制作が始まってから、なにせスタッフは自分ひとりなものでとにかくばったばたでした。
    ロケーション決めなければいけないし、リハーサルも確保したいし、本も直したいし。
    そうそう、この作品の台本、実に改訂に改訂を重ねてクランクインしてからも書き続け、8稿か9稿くらいまで書いてました。
    第一稿、二稿くらいまでは芝居がドラマチックで激しい感情のやり取りがあって。
    それはそれで面白くなったのかもしれませんが、壮介役が三保谷太呂卯(以下太郎君で)に決定となると、その芝居の雰囲気は太郎くんとは合わないかな、という感じがしてましてね。
    キャストへの摺り寄せ、それと類型的な部分の排除が主な改訂箇所です。
    一番大きな改訂は、6稿くらいのときに海岸でプロポーズされる主観カメラのシーンを加えたところでしょうか。撮影は始まっていたのですが。
    あのシーンを書いたときに自分の中で本当に真由と壮介が降りてきた気がしました。
    本当にこの世のどこかで真由と壮介がいるような、そんな気持ちになって夜中だったせいか、妙なテンションで涙を流しながら本を書いていた覚えがあります。

    上にも書きましたが、撮影は実に寒さとの戦いでして。
    クランクインのシーンはは回想で出てくるデート中のシーン、モノローグが入る代官山のシーンで、そんなに難しい撮影じゃないよね、という話をしていたのですが、いやいやいや。寒くて大変でした。
    ちなみに初日に撮影したシーンでお蔵入りしたシーンなどもありましてそのシーンはお見せすることはありませんが非常にかわいらしいシーンだったのであります。

    一番過酷だったのが、真由が退行催眠でトリップすると必ず最初に行き当たる壮介に突き放された記憶の場所の撮影。
    許可を取っていない撮影なので詳しい場所は伏せます。○○公園というところ
    確か撮影日は2/22くらい。激しいアクションがや危険があるわけでもないのにとにかく寒いのがつらい、
    そのうえ許可もらってないのに発電機とか作動させてガーガー音を鳴らしたあげくガンガン照明をたいて怒られるんじゃないかとビクビクして。
    それと釣り人がやたらといて。昼間のロケハンじゃ夜釣りスポットだったこと気が付くわけないよと。
    芝居的な部分でも一番NGが多かったのでした。まあ、集中して演技できる環境ではなかったですからね。
    実はこのシーン結局完全には撮り切れなくて、シチュエーションを変えて別シーンとして後日撮影にする、という決断も現場でくだしました。
    ○○公園から撤収したのは深夜一時すぎ、宿についたのは深夜二時くらい。予定では翌朝ラストの海岸シーンを撮ろうとしていたので4時半出発くらいの予定で。
    過酷でした。
    まあ結局翌朝は雨が降って撮影できなかったのですが。

    その翌週は退行催眠のシーン全般(外苑前プチ・ビサージュ)と、真由の部屋のシーン全般を撮影する日で、確か2/28くらいでいたが、この日もスケジュールとの戦いでした。
    出演者の皆に配った予定表はリアル分刻みです。
    予定表の頭には「遅刻厳禁」と太字で書いたのですが、私が遅刻しました(笑)
    ただどちらも室内なので寒さとの戦いはなかったということでそれほど過酷だった覚えはありません。

    ちょっとうろ覚えになりますがこの次の日が合成の撮影だった気がします。

    これは個人的な話なのですが3/3に自分が平日努めている会社でも撮影がありまして、自分の撮影機材を会社にもっていかなければいけなかったのですが。
    自転車で移動中に三脚が自転車のホイールにひかっかり、私は放物線を描いて転倒する、という事故を起こしました。
    倒れながらもう疲労困憊で、立ちあがるのがめんどくさくなりそのまま寝ていました。じぶんの中の千代の富士が「体力の限界」と叫んでましたよ。
    今思うとあの転倒は大けがしてもおかしくなかった。

    あと撮影中のエピソードでお伝えしたいのはラストシーンですかね。
    なかなか天気に恵まれずこのシーンだけなかなか撮影が実現せず。
    雨が30%くらいの予定の中決行した覚えがあります。場所は稲村ヶ崎海岸。
    シーンは早朝。しかし、早朝の天気が不明で。一応夕方も押さえよう、ということになって撮影予定前日の夕方も撮影することに。
    しかしその夕方も雨に降られて。小雨の現場で車中待機しながらね、まあ一応現場に出ておきましょう、雨が上がるタイミングがあるかもしれないから、みたいな感じで

    外に出たとたん晴れました。

    奇跡のようなタイミングですよ。
    しかも直前まで雨が降っていたおかげで人がいなくて。
    で、ちょうど日が沈みかける頃の色彩が割と早朝に見えまして。」あのシーン夕方です
    ああ、映画の神様が味方してくれたんだな、稲村ヶ崎の神様が味方してくれたんだな、と思いました。
    翌朝の撮影は中止、夕方撮影した素材を使いました。

    ちなみにその日は稲村ヶ崎海岸にとって特別な日だったらしく。
    日沈ポイントが風景の中の建物か何かと重なる日だったようで。
    おびただしい数のカメラマンがいました。
    しかも!そのシチュエーションを利用してプロポーズをしていたカップルがいやがった!サプライズみたな感じで。
    あれはどうなんでしょうね。でも成功した様子だったんでお幸せに!!今頃もう結婚してるんですかね

    最後に役者陣についてふれましょう。みんな10年以上前から知っている人たちです。
    スガナミちゃんなどは自分のワークショップにもよく顔をだしてもらっていたので本当によく知っている役者だったわけです。
    先述の通り、脚本を役者に寄せた部分もありましたし、この作品の中で役者の働きというものは一番大きいというか、そこがすべてな気がします。


    多分この作品を見ると私の作品というよりも一番印象に残るのは主演の澪なんじゃないですかね。
    澪は十年以上も前に知っていながらまともに演技を見たことがなくて。
    初めてまともに見たのが2013年の1月。それは壮介役太郎君演出の舞台でした。実はちょうどそのころにアイニヨミガヘルヒの原型となる台本を書いておりまして。
    詳しくは覚えていないのですが、主役真由は少し澪のイメージがあったような気もします。あて書きではありませんがね。
    自分、役者はかなり色々な人を知っていまして、中にはスター的な存在になった人もいますし、有名な作品に出るポジションをゲットした人もいますけど。
    澪はそのラインの役者に劣っているとは思いませんし、いやむしろ勝っているんじゃないかなというポイントも多々ありまして、もっとガンガン出ていけばいいのになあ、とか思ったりします。
    ま、ただ自分のやり方とは違うというか、自分が演技指導で力説しているタイプの演技スタイルとはギャップもあるので、事前にがっちりリハーサルをして役を作り上げたらもっともっとやばいものできるんじゃないかという思いもありまして、それは今後また機会があったら、ですね。
    ロージーテイルも出ていただきましたがもっと本格的な人間ドラマでまたぜひお願いしたいですね。

    太郎君は今演出に力を入れるようになっていまして、今後は役者より演出家ということなのですが。
    演出家としての太郎君も大好きなんですよね。自分にはない感覚なんですよ。すごく勉強になるといいますか。
    先日太郎君の劇団、劇団鮫軟骨の撮影をしてちょっと内部を除いたのですが、劇団の結束もうらやましい。一丸となって作品を作っているという感じ。
    素晴らしいです。


    そしてスガナミちゃん。スガナミちゃんは今、活動を抑えている感じですが。
    このアイニヨミガヘルヒでスガナミちゃんが参加してくれたことは非常に大きいんです実は。
    スガナミちゃんが素晴らしい女優さんであることは言うまでもないのですが、自分の推奨するやり方を理解して実践してくれる女優さんなんです。
    いやいや毎回毎回私のスタイルという意味ではなく、私が演出のものは私に合わせてくれる、ということです。
    最初の本読みのときなどは、やはりそれぞれ活動のバックグラウンドが違うんで、波長に関しては合わず、妙な感じだったのですが、そういうときに理解してくれている力ある役者がいるということは、心強いのです。
    また舞台映画でスガナミちゃんの作品を楽しみたいし、また出演お願いしたいな、と思う役者さんであります。




    とまあ長ったらしく書いてしまいましたが、「アイニヨミガヘルヒ」、ぜひご覧くださいませ

    作品リスト

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください