「マイ・フェア・レディ」と仄かな希望
2015年10月14日
言わずと知れたジョージ・キューカー監督、オードリーへプバーン主演「マイ・フェア・レディ」。数年ぶりの視聴。
多分前見たときはまだミュージカル俳優を志す若者だった。
ちなみに一緒に借りたモノクロの「椿姫」もたまたま監督がジョージ・キューカーだった。主演はグレタ・ガルボ
オードリー。久しぶりにオードリー観たけど。
最高だわ。とにかく最高。
「あ゛ーーー!!!」とか叫ぶだけでいちいち最高
かなり演劇的な芝居を見せてるけど。それがまた最高。
逆に変にリアリティにこだわってやってほしくないですね。
構造的には前半がイライザのある種のシンデレラストーリー、後半がヒギンズ教授との恋物語といったところですか。
楽しいのは前半だけど、物語としての含蓄を含むのは後半。どちらも重要。
で、「踊り明かそう」とか超有名ミュージカルナンバーは来るのがわかっていても楽しくなるしテンションがち上がりします。
こういう、わかっているものを楽しむってのも一つの芝居のカタチだし、そういったときにはリアリティよりも、とにかく必要なのはたくさんのエネルギーなんじゃないかと思います。
結局表に出るものがどんなカタチであれ、内側で起こっていることがホンモノかどうかって部分が重要なのですね。
マイフェアレディは演技が演劇的ですが、演劇的なカタチで処理するには技術も相当必要なわけであって、やっぱり役者ってフィジカルな面でもメンタルな面でも努力が必要で大変な仕事だなと改めても思います。
オードリーが演じたイライザ役のキャスティングの対抗馬にジュリーアンドリュースがいたらしいんですけど。いやいやそれもまた胸熱ですね。
何でも舞台ではジュリーアンドリュースが演じていたとか。
で、結果その年のアカデミー主演女優賞はメリーポピンズでジュリーアンドリュースが受賞したとか。
面白い歴史があるもんですね。
っつかifの世界でジュリーアンドリュースが演じたイライザと、シャッフルしてオードリーが演じたメリーポピンズ観たい。果たしてどっちが伝説になっているのか。
自分はメリーポピンズ大好きですけど(歌が)、世間的には僅差でマイフェアレディのほうが存在がでかいですかね。
そういえばマイフェアレディのミュージカルシーン、ほとんどが吹き替えで、その件に関してオードリー憤慨していたそうで。
っつかオードリーに歌わせろよバカじゃねーのとか思いますね。こっちは技術的に優れたものが聞きたいんじゃなくてオードリーが聞きたいんだよ。
閑話休題。
最近一つ鮮明になってきた目標があって。
それはプロジェクションマッピングを利用した舞台演劇製作。
今3DCG学んでるんですけど、それはひとつは、実写映像作品の背景として活かしたいというのが目的で。
もう一つぼんやりとあったのがそのプロジェクションマッピングを背景で生かした舞台。
プロジェクションマッピングのやり方を少し教わり、燃えてきた。
自分は燃えてきたときは必ず実現させてます。これはやると思います。
コテコテの演劇やったる。プロジェクションマッピングとオードリーに火をつけられた。
やっぱりミュージカル作りたい。俺がんがん作曲しますからね。今でも。
自分は基本役者なんで、CG学んでも、芝居から離れたものは作れません。モチベーションわきません。
これが最近の希望。