心理を巧みに操り誘導する
2015年11月4日
ロマン・ポランスキー「ローズマリーの赤ちゃん」ちょっと前に観た。
これは鑑賞後は結構胸糞悪いし妊婦さんは絶対見ちゃだめな映画だと思うけど。
作品としてはめっちゃ面白いし、見事だとしかいいようがない演出術。
ポランスキーの悪魔のような才能。
完全にオーディエンスの心理を掌握しカメラの動きから印象を誘導している。
そう、不思議なカメラなんだなあ。
主観的だけど主観カメラではない。
カメラの動きに芝居があるというか。
まあ、ポランスキーの悪評を信じるのであればただ、こういう風に完全に人を掌握して女優や出演者を手篭めにしているのだとしたらあまり尊敬はできないなあ。
能力は異常にすごいんだろうけどね。最近見たチャイナタウンもくっそ名作だったし。
こうして考えると俺ってほんと名作を見てないね。
主演のミア・ファロー、とても好き。美しい骨格と、ナイーブな表情。
トラブルに巻き込まれるのがよく似合う素敵な女優。