ガス燈 Ingrid Bergman
2016年1月30日
さて。また投稿のブランクが空いてしまいました。制作中だから当然ではあります。
最近ようやくHulu利用し始めましてね。
映画館以外の鑑賞手段として、かなり有用っすね。
ポータブルDVDユーザーの私としては宅配のTSUTAYA DISCUSとhuluが競合します。どっちも使ってるとお金もったいない。
場所を選ばないという意味ではhulu。
映画のストックは圧倒的にTSUTAYA DISCUS。迷うよなあ。どうするかなあTSUTAYA DISCUS。
TSUTAYA DISCUSは発送返送のタイムラグが結構あるんでね。
しかもまとめて注文するから送られてくる頃には何を頼んだかすっかり忘れてるという。
で。
ここ数日TSUTAYA DISCUSからのDVDで見たのはオーソンウェルズの「黒い罠」とジョージキューカーの「ガス燈」。
写真はガス燈。
1944年。これイングリッド・バーグマンのハリウッドでのピークとか言われている作品らしいですね。
ちなみに「カサブランカ」が1942年。
確かに素晴らしかった。夫の策略で精神的に侵食され、精神的に壊れる寸前、洗脳から溶けるという面白い役。
壊れる方にフォーカスをするのではなく、平静を保つ方にフォーカスしているのがわかる。
平静にして平静にして、でもやっぱり溢れてしまう恐怖と不安。
それが正しい力の発生。
相手役のシャルル・ボワイエ(読み方チャールズ・ボイヤーじゃないのかよ)も素晴らしかった。心の中で荒れ狂う激怒のような感情を決して表現せずにあくまで人としての行動に徹するというリアリティのある演技。(ただ見た人の大半はシャルルボワイエが嫌いになるだろうけど。)
監督のジョージ・キューカー。どうもマイフェアレディの印象が強いんだけど、どうしても女優を歌って踊らせたいのかなあ。
なんかイングリッドバーグマンが妙な踊りをしていたなあ。
とにかく!この作品の表面的でない人間のやり取りの描き方はとても好き。
人物の行動の目的やバックボーン、モチベーション、など整理されてるのがわかる。
まあ私はね、ただ感情を表現することが演技だと思っているような芝居が大嫌いなんすよ。
日常、感情を表現しようとして生きている人間がいるとでも思っとるのかね?リアリティないっちゅーねんそんな演技。演技を演技として捉えたら演技の枠は超えないのだよ
まあそれはいいとして。
高身長完璧スタイル、美貌に知性に演技力を兼ね備えたイングリッドバーグマン、イタリアの巨匠ロッセリーニとの不倫スキャンダルで追いやられたらしいですね。
聖女のようなイメージが崩壊したとか。
うーむ。なにやら日本でもそのようなスキャンダルがあったような気が。
さ、制作しよ。