シン・ゴジラ
2017年4月9日
DVDレンタル始まったことでシン・ゴジラ観ました。
危機的災害時の末端のリアリティ(ツイッターとか初期の楽しそうに避難してる感じとか物流倉庫とか会議室のセッティングとか)、1stと同様のメタファーとしてのゴジラの扱い方、政府対応、スケール観、CG等
沢山ありますが、具体的なポイントをあげるより、とにかくこれを作り切ったということがものすごい。
東宝の本気というか、日本映画の本気を感じました。
ゴジラ砲ぶっ飛んでてかっけーと思いました。
あ、私はエヴァンゲリオン好きではないです。アニメあまり興味ないです。
なのでエヴァ云々といった感想はわかりません。
総監督庵野監督と監督の樋口監督が具体的にどんな割り振りだったかもわかりませんが…。
庵野監督が総監督ってのは今邦画でゴジラをやるには、ベストな選択の一つだったのでしょう。
そういえばゴジラファイナルウォーズ、映画館で観てたんですが、途中退席した覚えが。
いやとにかくシンゴジラはあれをやり切ったのがすごい。
去年シン・ゴジラ同様に話題になっていた「君の名は。」は映画館で観ましたが、いやこっちを映画館で見るべきだったなあ。(てかどっちも映画館で観とけよ)
しかし正直気になる部分も。
全編貫くマシンガントーク、役者陣にやらされてる感が拭えず。提示された演出を技術でこなそうとしている様に見えてしまっています。渡部哲さんとか持ち味死んでると思いましたし。
テンポよくてかっこいいけどリアリティが…テンポとリアリティ、両立しないものでもないと思うし。
あと画面奥にゴジラがいて、前面を市民が避難しているようなシーン、目に入る距離なのに誰もゴジラ観てなかったり。なんか現場に行ってエキストラにダメ出ししたくなる。
後半の自衛隊の拠点、背景にゴジラ背びれビーム?びゅんびゅん飛んでるのにそれに対するリアクションがなかったり。
石原さとみさんの役、あそこだけ完全にゴジラ以上にファンタジー感あふれてたり。
将来の米大統領候補という設定が、見えない。なのでそれを棒に振る葛藤も見えない。親族の母国に核が落とされることへの怒りもセリフ上のものにしか見えない。実は詐欺師って設定ならめちゃ納得。
市川実日子さん、早口芸にしか見えない。ご本人がチョイスした演技なのかどうかはわかりませんが
しかし最終的にゴジラが凍結ってのも解決させずに問題を凍結させて先送りってメタファーなんでしょうけどお見事。
素晴らしい。311っていうの日本人共有の忌まわしい記憶を活かしているところも
気になるところはあったけど、すんごい作品でした。
1stと同じくらい好きです。
ゴジラっ、ゴジラッ、ゴジラゴジラゴジラっ!