ベルイマン。
2015年7月7日
「愛の風景」ビレ・アウグスト監督、というか脚本がイングマール・ベルイマン。
ベルイマンの自伝的作品ということで借りたのですが、どうも自伝じゃないっぽい。
ぐぬぬ。
でも中々良かったです。
色調がこれぞヨーロッパ、というセンス。ヨーロッパとしか言い様がない。あ、アウグスト監督はデンマーク人、ベルイマン先生はスウェーデン人。
自然描写も本当に美しくうっとりとさせます。
監督の方の感想をいうと、多分芝居についての考え方が自分似てるのではないかと。
妙にわかってしまうのです。
ああ、このキャラクター触られた瞬間に手が出るな、とか、ここはどういうディレクションを与えてるなとか。
ここでこのキャラクターを立ち上がらせたのはこういうことだろうな、とか。
じぶんは不勉強でアウグスト監督知らなかったのですが、全然ビッグネームでして、考え方が共通というのは多分良い事。
ヒロインの女優さんが監督の奥さん。
素晴らしい女優さん。
キャラクター設定が、美貌のお嬢さんという感じなのですが、実際のこの女優さんはそういうイメージではなかったので少し違和感。
でも素晴らしい女優であることは間違いない。
で、ベルイマン先生。
ベルイマンといえば「神の不在」。宗教的なテーマがベルイマン印。
この作品の主人公も牧師。ちなみに役名がベルイマン。ヘンリク・ベルイマン。でも自伝ではないと思う。映画のことなど何も出てきやしない。
私思うんですけどベルイマン先生は神の存在について考えると同時に「運命」というものについても考えていたのではないかと。
運命に翻弄される人々を描くことが多いのではないかと。
きっといつも考えてたんだろうなあ、神の存在や、逃れられない運命について。
そしてそして。私の好きな展開のさせ方。
本当に願望に委ねるということをしない。
完全な幸福など起こさせない。
ただし完全な絶望も起きない。
そのさじ加減が本当に人生に起こりうる運命を思わせるのです。
ひょっとしてサイコロでもころがしてシナリオ書いてるんじゃねーかとか疑ってしまう。
一つ疑問があって。
牧師夫婦の物語なんですが、お互いの親がお互いの嫁、婿を好いていないんですね。
そこの部分の影響が投げっぱなしに終わった感があるんですけど、その部分どうなったんでしょう。
監督の方の意向でばっさり切ったのかな。
ベルイマンが監督したパターンも見たかったな。
ところで眠い。実は最近ずっと眠剤に頼ってましてね。寝酒をやめたので。
早くに寝て二時とか三時とかに起きて作業を始める感じ。で六時くらいに犬の散歩言って会社に行く
文章がおかしいのは眠剤のせいでごわす。頭がおかしいのは生まれつきでごわす。
ああ、人間描きたい。これは腹の底からの願望だ。腹の底からなんて表現は滅多に使わないがそれは私の最深部だと思って頂ければいい。だがらそうは使わない。使うときは使う。
あ、今日は七夕か。がんばれや織ちゃん彦ちゃん