原節子さん
2015年11月26日
原節子さんの訃報が今日報道されました。
9月6日にお亡くなりになられていたと…。ご冥福をお祈りいたします。
いわゆる日本映画の黄金期にど真ん中にいて活躍された方。
類稀な美貌と資質で日本の最も大変な時代にスター女優として世の中の光となった方。
まさに巨星。尊敬せずにはいられません。
つい最近までご存命であったなんてすごいことですね。最近の映画とか観てらしたんでしょうかね。
原節子さんを語るときに真っ先に語られるのはその美貌ですけど。
当時、原節子は見た目ばかりで云々、みたいな評論のされ方もあったようです。
的外れな評論だとも思いますがね!
でも原さんに一言言いたいのは。
何故40年代50年代のいい時代に溝口健二巨匠と作品を作らなかったんすか!
マー色々な事情があったのでしょうけど。
おそらくは小津安二郎監督作品での活躍が一番語り継がれるのだと思います。
「東京物語」は世界のオールタイムベストの上位に選出されるような作品ですから。
個人的には原節子という女優を味わうのは成瀬巳喜男監督作品がいいかなと。
「驟雨」
「めし」
「山の音」
あたりは等身大の女性を演じていて素敵です。
驟雨はDVDないので中々みれないかもしれません。
黒澤明監督の「白痴」なんかもいいですね
単に原さんの美しさを味わうなら
「新しき土」
これがおすすめです。
日独合作の国策映画なので変な日本観とか出てきますがそこは気にせず。v
それと今井正監督の「青い山脈」。
毅然とした先生の役がとても素敵です。さわやかな青春物でとても面白いので見てない方は是非!「青い山脈」は歌としても「リンゴの唄」と共に戦後を代表する曲でもありますね。
今回の報道で香川京子さんのテレビインタビューを観ましたが。
若尾文子さんにしてもそうですけど香川京子さん、50年代に主演女優として活躍なされて今なお現役ってすごすぎる。しかもいまだお美しいのもすごすぎる。
映画という芸術によって原節子という芸術家は永遠に生きることでしょう!