情報のバランス
2015年7月24日
相変わらず名作の知識を埋めようと映画観てます。
最近気になった2本。
ルビッチ監督「ニノチカ」。
これは主演がグレダ・ガルボ。
グレタさん観るの三本目。カリスマ性ありますね。引き付けられます。
ルビッチ監督が求める分かりやすいキャラクターとグレタガルボの内に秘めるエネルギーような本来の魅力は本来相容れないと思うんですけど。
普通に面白いです。まあ自分の物差しで偉人を計ってはいけませんね。
ルビッチ監督の演出って多少舞台劇的な要素もあるようにおもえるんですよね、俳優につける演技において。
もちろん時代が30年代とかですから演技法とか確立してないんでしょうけど。
よくあるのが台詞のやりとりと同時進行で何か別の行動を俳優につける演出。
例えば会話中にお化粧とか。台詞プラス行動でキャラクターの立ち居地がわかるように。
計算されている感じ、好きです。
「サンセット大通り」ビリーワイルダー監督。
ちなみに右端はエリッヒ・フォン・シュトロハイム。
シュトロハイムはやはり演出に口出してビリーワイルダーを困らせたようです。
まあ名作ですし、冒頭から面白いんだけど賞的な観点から言うと「イヴの総て」とかち合って負けたと。
イヴの総てもくっそ面白い。
なんで白黒時代の作品ってガチ名作が多いのか、割と考えるんですけど。
もしかしたら白黒であることにより作品全体の情報量のバランスがより筋書きのほうに割かれるからなのかな、と思ったりした。
カラーになると映像が圧倒的に強くなりますからね。
ではサイレントとかはどうなるんだろう。
ちょうどサンセット大通りがサイレントからトーキーに移り変わる時代の女優の話。
語るほどサイレント見て無いからわからないわ。
関係ないけど今日の朝玄関を出たらカナブン二匹と蝉一匹がいた。
そうか俺を待っていたか。