愛と追憶の日々
2015年9月30日
1983年ジェームズ・L・ブルックス監督。
これはある意味小津映画。(同意する人はいないでしょうけど)
人間の行動の作用反作用の法則を感情をはさまない客観的な目が観察しているような作品。
観察者の目は感情をはさまないけど内側の世界には思い切り感情が渦巻く。
愛の形に法則のようなもの設定させてあり、母から子への愛を一番強いものとしていると思う。
男女間の愛を優先させているようで一番とはしていない。あくまで揺れ動く安定しないもの。
かといって関係は強固でパートナーはパートナーとして描いている。浮気しようが、何しようがパートナーは最後までパートナーという。
精神的には本当に結びついている関係がと、実世界の揺れ動く中ではお互い傷つけあうという模様がなんかリアル。
それと部妙な人間の間の階層的な差も描いていて興味深い。ニューヨーカーのキャリアウーマンと主婦、とかね。
ノーファンタジーな人間ドラマ。
それはそれですごく面白いし自分も挑戦したい。
でも「この愛と追憶の日々」は作品として素晴らしいと思うけどオーディエンスとしてはちょっときつい。
自分に置きかえては観れない。
やっぱり日本とアメリカの文化の違いもあるし、ちょっと人間関係が痛い。つらい。
結婚カップルがあそこまで安定しないもんかね。
特筆すべきはジャックニコルソン。本当に素晴らしい。すごい俳優。
でも多くの人はこの作品に関してはシャーリー・マクレーンを推すでしょう。
確かに素晴らしい女優さん。大女優だしね。
だけど自分にとってはシャーリー・マクレーンってスピリチュアル系の名著「アウトオンアリム」の著者でウォーレン・ベイティの姉ってほうが強い。
そういえば今年頭に観たウォーレンベイティの「REDS」は強烈にすごかった。
今日プレーヤーに入っているのは「哀愁」。ヴィヴィアン・リー。
適当にツタヤの棚のあ行で探したなってのがバレバレですね。
ところでヴィヴィアン・リーと華原朋美の口元って似てる。
さて。仕事しよ。