映画女優
2017年1月28日
市川崑監督作品「映画女優」観ました。1987年?
いやーずっと観たかったんだけどレンタルとか全然できなくて。TSUTAYA DISCUSの配信でようやく。
なんで観たかったっていいますとですね。
理由なんてね。
主演吉永小百合さんが演じているのは田中絹代さんだし、まあなんというか田中絹代さんと溝口健二監督の話だし。溝口信者としてはですね。
脚本は溝口組も経験している新藤兼人監督だし。溝口健二を演じているのは菅原文太さんですし。
田中絹代さんの映画ということは日本映画史みたいなもので。実際内容も日本映画史みたいな感じで。しかも監督は名匠市川崑だし。
むしろ観ないでいる理由がないですね。
低いレビューの評価とは裏腹にめっちゃ楽しめました。
感覚としては新訳劇場版Zガンダムを観た後のような気持ちですね。知っているものを新しい演出で楽しむという。
読んだことある絹代さんと溝口監督の対談や、エピソードがそのまま再現されていたりしてドキドキした。
ところで視聴できる溝口作品は大体見てますけど、溝口健二が登場してからなんとなく溝口健二っぽいカットが多くなるのは市川監督の遊び心なんだろうか。
菅原文太さんは溝口健二本人と会ったことはあったんだろうか。特に外見が似てるわけでもないと思うけど。溝口組の撮影とかこんな感じだったのかなーと。
吉永小百合さんも田中絹代さんが憑依してるようなシーンがいくつも。なんなんすかね。こちらこそ全然似てないのに。外見は吉永小百合さんの方が圧倒的に美しいんだけどなんか吉永小百合さんが絹代さんに見えた。
いやもちろんどちらもご本人とお会いしたことはないです。
いやでもね。レジェンドなんですよね、絹代さん。やっぱり。原節子さんとか山田五十鈴さんとか高峰秀子さんとかと並ぶ。それを現役レジェンドの吉永小百合さんが演じているというね。
そしてやっぱり溝口監督はね。やっぱり一番興味あるし、もっと知りたい。
戦前戦後の監督って黒澤監督ばかりもてはやされているというか、いや、異論はない巨大な監督だけど、溝口監督も忘れちゃいかんと思うんですよ、不勉強な私が言うのもなんだけど。
溝口組の助監督をやってらして内弟子であられた宮嶋八蔵先生はおそらくこの映画お好きではないんでしょうけど感想お聞きしたかったなあ。
当時を知る由のない私としては、やっぱりこういう映画が当時を知る足がかりになるというか。
いや故・宮嶋八蔵先生は、新藤兼人監督が描く田中絹代と溝口健二像は嘘っぱちであると大変お怒りでしたので…。(私八蔵先生ご本人にお話を聞けたのです)
ところでね。
今めちゃくちゃ燃えてます。作りたい。いろいろ。
今までとは違うんです何かが。
いや実際動いてます。もうあまり活動をブログで書くことはしないと思いますけどね。あとで恥ずかしくなるんで。